◇ももこVSれいこ <合宿編> 1

「こんな山奥に、合宿場があるなんて考えられなぃよぉ!!」
と汗だくのモモコが愚痴をこぼすのも無理はない。山のふもとから歩いて、もう軽く二時間は経過していた。
「そんなに、グジグジ言わないの!これも練習のうちだと思いなさい!」
モモコに注意を促すのは永遠のライバル、レイコであった。 彼女達は三ヶ月後に控えたPDWA国際トーナメントに向けて強化合宿を企画した。 PDWAの初の国際トーナメントとあって、新しい敵や海外クオリティの技にどう対応していくか。 これが彼女達の大きな課題であった。この強化合宿の話を持ちかけたのは、レイコの方であった。 普段、リングの上では向かい合い、戦うことしかないからこそモモコが一番のライバルだし、練習相手だし互いに向上していきたいとレイコが言ったのだった。 普段、リングの上ではあまり良い思いをしていないモモコではあったが、この言葉に心を打たれた。 レイコはやっぱり良いレスラーだな。 モモコはそう思えた。彼女は二つ返事でレイコの誘いを承諾したのだった。 それから、さらに一時間歩くと<PDWA 合宿場>と書かれた建物についた。 あまり、大きな建物ではないようだが二人だけの強化合宿。 リングと寝る場所さえあればそれだけで良かった。
「んっ??」
モモコはふと何か猫のようなものが窓を一瞬横切ったような気がした。
「ぁれ?猫。。?にしては大きかったょぅな。。。」
その言葉を遮るかのように
「いくよ!!早く荷物いれて始めましょ♪」
モモコは胸騒ぎを覚えた。シチュエーション的にも会話的にも何も気にするところなどなかった。 しかし、モモコの何か本能の様な物が異変として静かにモモコに伝えていた。 しかし、それはモモコの意識には届かず、その胸騒ぎは気のせいとして終わった。
(レイコとこういう普段の会話慣れてないもんな)
彼女はそう解釈した。合宿上は小さめの体育館の様な所であった。宿舎も体育館と一体になっており、体育館の入り口を開けると右手には更衣室。 シャワーもトイレも完備されていた。 そして左手にはモモコ達が住むためのキッチン、小部屋が四つ、そのうち二つをレイコとモモコで使う事にした。 部屋にも最低限生活できるための用品が揃えられていた。 ベッドは柔らかくはないが、ダブルベッド並みの大きさがあり
「合宿所にしては贅沢だなぁ。」
モモコはつぶやいた。 その奥には本番の時と同じリングが一つ。 堂々とホールの真ん中にあった。誰かが整備しているのか、リングはホコリやチリひとつ落ちてなく綺麗なものであった。
「じゃぁ!早速!!」
モモコは沸き立つ高揚を抑えられず、その場でリング用コスチュームに着替えようとしたが、
「ご飯食べてからにしない??疲れたでしょ?今日はモモコが好きなカレーだよ。」
とレイコに水をさされ、しかも大好物のカレーをだされてはモモコも諦めざるえなかった。
「じゃぁ、ご飯食べてからね♪」
モモコは美味しそうにレイコの作ったカレーを頬張った。
「ぁれ、、、寝ちゃったのかなぁ?」
うっすらとモモコは目を覚ました。
「ぁれ?かなしば、、、ぃったぁぁぁい!」
「ゃっと起きたかニャ??」
何やら聞き覚えのある声が自分の下からした、、、猫娘だ。 モモコは寝起きで何が起きているのか判断出来ない。 しかし、幾度となくレイコにかけられた技は体が覚えていた。
「ろ、、、ロメロスペシャ、、、ル!?」
そうモモコが言うのとほぼ同時に猫娘はピンと足を伸ばしモモコを天井へと近づけた。
「きつぃのかニャ?こうすれば、気持ちぃはずニャン!」
そういうと、足をピンとはったままモモコの股が開く様に少し足を調整した。
「な、、、なんなのよ!おろしなさぃょ!」
モモコは泣きそうな声で言った。
「下ろしてほしぃのニャ?わかったニャン♪」
モモコの上半身だけが突如、無重力状態に感じられた。猫娘は足を固定しながら、モモコを支えていた手だけを離したのだ。
「なっ、、」
モモコが何かを発しようとするのも束の間、細い腕がモモコの首に巻き付けられた。 汗臭さと少し甘酸っぱい匂いが鼻をさした。モモコ自身何が起きたのか暗闇の中で判断出来ない。
「捕まえたニャン☆」
というと、猫娘は力いっぱい脇の下に挟んだモモコを締め上げた!
 ぎゅううう、、、、、、ぎゅううう!!!
ロメロスペシャルをかけながら、起用にドラゴンスリーパーをかけているのだ。 モモコも小柄ではあるが、猫娘はそれより一回よりもっと小さい。 そのため猫娘の身長に無理矢理合わせられる体制でのこの技はまさに地獄であった。
「ぁっ、、、、くっ、、、」
モモコは暗闇の中、さらに突然の不意打ちに戦意を完全に消失していた。 もしこれが正々堂々リングの上であったのなら、モモコにも脱出の手だてはあったのかもしれない。 しかし、今となってはリングの上であったとしても対処出来ないほど猫娘の技は完成されていた。
「もぅ終わりかニャ??」
そういうと、猫娘はモモコを技から一度は解放し、モモコの上半身だけを起こすと背後に回りスリーパーの体制にはいった。
「モモコニャンなら、シングルでも勝てそうニャン☆」
<ぺろっ ぺろっ>
猫娘はスリーパーを緩めにかけつつ、モモコの耳を舐める、、、すると
「もぅ、、、、、はなして!」
突如、モモコは勢い良く立ち上がった。 が、しかし猫娘はスリーパーを崩す事はなかった。 さらに瞬時にモモコの胴に太腿を絡ませガッチリと固定した。
「急に起きたら危ないニャン!」
とモモコの首にスリーパーを深くかけモモコのホッペあたりをベロで舐め挑発している。
「くっ、、、、くそっ、、、、」
もはやモモコは猫娘の支配下にあり、モモコの最後の闘志は消えかかろうとしていた。
「もぅ楽にしてほしぃニャ?ぁんまり動くとベッドから落ちそうで危なぃけど、とっておきニャン!」
モモコはスリーパーで頸動脈を抑えられ落ちて楽になれると思っていた。
「ぁ、、、ぁれ?」
急にスリーパーから解放されたモモコは困惑した。 が。次の瞬間、モモコの両頬にムッチリと柔らかい感触があった。鼻先には女の子特有の匂いのするものがあった。
「か、、、肩車、、、??」
「逆ニャンニャングルマだニャン☆」
とモモコの頭上で声が聞こえたかと思うと、猫娘は太腿の付け根をガッチリモモコの首に絡み付けると一気に締め上げた!
 ぎゅううううう、、、、、ぐぐ、、、、
「、、、!!!もごもご、、、、!!!」
 ぎゅううううう、、、、
「そんなに息したらクスグッタイニャン!!」
 ぎゅううううう、、、、、
「、、、、んー、、、、もごもご!!、、、、、、、」
モモコは膝をつかない様に頑張った。 膝をついたら三角締めでイタブラレルんじゃないかという恐怖とレスラーの意地がモモコを立たせるというこの状況では無意味な行動にかりたてた。 が、もはやモモコの体はモモコの精神とは別に限界へと達していた。
 すー、、、、
モモコが倒れそうだといち早く悟った猫娘は
「ぇぃっ☆」
その状態からフランケンシュタイナーを決めた。
 ズゴン!!!!
モモコの体はベッドに叩き付けられたと同時にベッドのスプリングでもう一度大きく跳ね上がった。
「ふぅ、、、以外と楽しかったニャン☆また、遊ぼうニャン☆」
というと、モモコのホッペに軽くキスをし猫娘は闇へと消えていった。


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